おすすめ映画「きょうのできごと」
この作品は、あらすじを聞いただけで、「これは見なくてはっ!」と思いました。
あらすじ的には、京都の大学院に進学が決まった友達を祝うために、彼の京都の下宿先に、大学の友達達が集まって、あーだ、こーだとまあ、飲み会を開く、そんな一日を追ったものです。ただ、それと並行して、ビルとビルの間に挟まれた男、日本海で打ち上げられてしまい、動けなくなった鯨をなんとか海へ帰そうとしている人たち、の話が語られます。大学生達にとっては、とくになんでもない一日でありながら、でも彼らたちには彼らたちの悩みもあり、そして世界ではおかしなことも起きており、でも一日は過ぎていく。そんなお話です。僕がこの作品をすきなのは、なんていっても、僕が学生時代をすごした京都が舞台である、ということ。もうめちゃくちゃ雰囲気出てます。京都で学生時代を過ごした人なら、絶対この作品好きになります。関西弁も実にナチュラルで、ほんとにああ、こんな感じで話してたなあって思うのです。そして、僕が好きなシーンは、柏原君という役者の子が演じる、大学院に進学する子が、多分大阪に住んでいる彼女に電話をするシーン。多分その彼女とは、もう関係があぶない、というか、もう別れてしまっているのかもしれないのだけれど、なんか微妙な会話をするのです。近いようでいて、遠くなってしまった彼女との会話。「そうなん〜・・・。」という台詞とか、もう〜、わかる!せつない!!その前のシーンで、思いっきり自転車で事故ってケガしてるのですが、それもまたよいのです。と、まあ一度見てみてください。妻夫木君や、あと、ナイロンの大倉孝二も出てますよ!
[2005.2.6]加藤和大