23rd produce「忍者たち。DX」(公演終了)
2021年5月に静岡市で開催されたストレンジシード静岡の野外ステージで上演されご好評いただいた「忍者たち。」をDXにパワーアップ。
DX。つまりデラックスかつデジタルトランスフォーメーション。
野外版にはなかった演出が追加されるとともに、照明・映像・美術なども加えられ圧倒的にデラックスに進化。さらに、寂しくなりがちなコロナ禍の演劇会場において、今までにないエンターテイメント体験ができるデジタルトランスフォーメーションな公演に。
2年ぶりにホームのクリエート浜松の上演。コロナ禍を逆手に挑む、新たな演劇エンターテイメント。俳優陣は口を覆っていますし、全面的な新型コロナ感染症対策を施しますので、ぜひ安心してご来場ください。
公演は終了しました。
2021年11月20日 (土)
①18:30頃〜
キャストA
【予約制 プレ公演/スマホ撮影OK】
※公演終了後30分程度のトークイベント
2021年11月21日 (日)
②11:00~
キャストB
【パパママ公演】
③14:00~
キャストA
○15:15頃※前の公演が終了後
15分程度の即興忍者芝居
出演者ランダム
※③④のどれかのチケット、または2回券、または全回通し券をお持ちの方はご覧いただけます。(入場制限あり)
④17:00~
キャストB
○公演終了後30分程度のトークイベント
出演者情報
キャストA(20日プレ公演/21日14:00)
鈴木美嘉 (guest)
小粥幸弘 (guest)
森下千尋 (guest)
坂本龍太
飯塚茜
MINORI (guest)
永縄みゆき
大内謙志郎 (guest/劇団tips)
キャストB(21日11:00/17:00)
三浦一哲
大石健太
原野扶有美
下村大和 (guest)
まりーな
中尾幸一朗
ラチ
(11:00)うちの (guest/浜北西高校演劇部)
(17:00)齊藤柚/える (guest/劇団把゚夢)
ご挨拶
コロナ禍で演劇が立ち止まって1年と半年。
立ち尽くす演劇を尻目に、世界は新型コロナウイルスという得体の知れない敵に傷つき恐れ、多くの者は右往左往するだけだった。新型コロナウイルスが人間と社会の弱さをこれでもかというほど炙り出し、分断を加速させ、悲しみを溢れさせた。
その中で医療者など一部の勇敢な者が命をかけて闘ってくれた。今も闘ってくれている。大切にしていた人を残し、命を失った者もいる。気軽に「ありがとう」なんて言えない。
私はと言えば、無力なんて言葉では到底片付けられないほど相変わらず無力だ。
「演劇は何もできないし、やるべきでもない。」
その意見に対し、幾らかの演劇人は反論していたし、それはそれで社会として受け入れて欲しいとも微かに願うが、少なくとも私は正直、正々堂々反論できる言葉を持たない。
いよいよ演劇は、少なくてもアマチュア演劇は決定的にアンダーグラウンドになった。次のポジティブな変化まで何年かかるか分からない。
それでも社会の片隅の片隅で、もし、もし、もし。演劇をやることが許されるのであれば。(誰に対し許しを乞うのか分からないし、そう考えること自体が日本のドグマに侵された果ての姿だろうし、文明社会の停滞と劣化に加担する姿勢なのかもしれないが)、今までとは違う価値を目指し、私たちが変化するしかない。
今、演劇は、世界に受け入れてくれと要求する立場ではないし、時ではないと、私は思う。まずは、自らがトランスフォーメーションする。
DXの3つ目の意味は、Defiant transformation
無力な演劇と私たち自身に対する、反抗的な、挑戦的な、大胆な、素直でない、トランスフォーメーション。
無理をしてでも変身する。
作・演出 永井宏明